人食い熊にはクマりますね
悲しい事に秋田県で山で熊に襲われた事件が4件起きてしまっている。
しかもただ襲われただけでなく、襲った人を食べているそうだ。
普通なら熊のほうが人間を恐れているので子連れの熊でもないかぎりはそう襲われる事はないはずだが、これだけ短期間で4件も襲れているという事は人間の味を覚えてしまったのかもしれない。
普段なら人間を恐れる熊
人間よりも大きくて人間よりも強い熊は、なぜか人間を見かけると自分のほうから逃げ出していきます。
人間を襲うとしたら子連れのクマか急に鉢合わせしたクマかよっぽど飢えているクマぐらいなものでしょう。
クマ除けの鈴でわざわざ音を鳴らしているのも、鈴の音で人間が近くにいるのをクマに知らせて逃げ出すように仕向けているからです。
けれどもなぜクマのほうから逃げ出してしまうのでしょうか?
これには色々な説があります。
1・クマが普段見かける人間は大抵猟師だから
山の中で暮らすクマが一番目にする人間を誰だとしたら、同じく山の中で猟をする猟師でしょう。
猟銃を持っている猟師にとってはクマはむしろ獲物にもなるわけで、長年猟師に追われた経験から人間そのものが恐怖の対象になっている事も考えられます。
2・人間が車を乗り回しているのを目撃しているから
人間にとってはただの乗り物の車も、クマからしてみたら自分よりも遥かに大きい得体の知れない謎の物体です。
それを軽々操る人間を見たクマが、「おいおい人間ってやばくないか・・・」と恐怖しているという説もあります。
3・人間の立った姿そのものが恐怖
例えばカエルが蛇に襲われると体を膨らませて大きく見せようとします。
動物にとって体が大きい=強いという認識なので、大きければ大きいほど襲われにくくなります。
クマは人間よりも遥かに体重はありますが、ただ四つんばいのクマから見て立った状態の人間はクマよりも高い位置に頭がありますから、それで人間のほうがでかいから強いと勘違いしている説もあります。
普段なら人間を恐れているクマですが、山菜取りに来ているような無防備な人を襲って人間の味を覚えてしまったら「なんだ人間なんてちょろいじゃないか」と学習してしまい、むしろ人間を見つけて襲うようになってしまうのかもしれない。
もしもクマがこちらに近づいてきたらどうするか!
これは登山する人やハイキングする人にとっては人事ではない事故。
山に入る以上、ばったりクマに遭遇することはいつでもありえるのだ。
ではもしもクマがこちらに近づいてきたときを想定して、対策を考えよう。
ちなみに死んだふりをしても駄目ですよ。
死んだふりをしたらクマがこちらに近づいてきてクンクン匂いをかがれ、暇つぶしのオモチャにされるかそのまま齧り付かれる可能性が高いです。
生き残るかどうかは完全にクマまかせになるので、ギャンブラーな人なら生き残りのワンチャンを賭けて死んだふりをするといいかもしれませんね。
となるとなにが一番いいのか。
背を向けて全速力で逃げる?
これは悪手中の悪手!
野生の肉食動物は逃げる動物を見たら本能的に追いかける習性があり、背を向けて逃げ出したらほぼ間違いなく追ってきて襲われます。そしてオモチャにされます。
一番有効的な逃げ方はクマに目を放さないようにゆっくり後ずさりをし、荷物があったら中身を地面にぶちまけてクマの気をそらしつつ、武器になりそうな丈夫な木の枝を拾いつつそれを高く掲げて自分を大きく見せます。
クマが人間を襲う気でなかったら大抵これでなんとかなりますが、それでも駄目だったらどうするか!
そのときはさきほど拾い上げた木の枝で最後の抵抗をしましょう。
木の枝でただたんに叩きつけるだけでは駄目ですよ。
クマの分厚い脂肪の前では叩きつけなんぞ蚊に刺された程度のダメージしかならず、半端な攻撃で逆に興奮させてしまうかもしれません。
叩くのでなく突きでクマの弱点を狙うのです。
突きなら非力な力でもクマの弱点をつけば撃退する事は可能でしょう。
狙うはクマの鼻先!
クマに限らず動物の鼻先は最大の弱点でもあります。
ここなら体の分厚い脂肪に阻まれる事なく、有効なダメージを与える事ができます。
基本鼻呼吸なのでここを突けば呼吸もままならなくなり、狩りどころではなくなって逃げ出すでしょう。
クマに遭遇して後ずさりして逃げてもまだ追ってくる場合、さきほど拾い上げた木の枝でこの鼻先をめがけて思いっきり突いてください。
あなたが生き残りたいのなら戦って勝つしかないのです。
神に祈って死んだふりをしても、それは生きるのをあきらめたと言っても過言ではないのです。
前もって武器を持参するのもあり
山登りをする人で杖を使ったりスキー用のストックを杖代わりにして登る人がいますが、これはもう撃退用の武器としては最高ですね。
いざというときに武器になるものがあると心強いです。
あとはこんな便利なものもあるのですね。
これなら枝で突くよりも効果は確実でしょう。
熊でクマったことにならないように、警戒と対策を十分にして山を楽しみましょう!